医療現場の感染事故予防対策

感染症の分類

病院・診療所などの医療現場では、さまざまな感染症が存在しています。市中感染の代表は結核症であり、わが国では毎年4〜5万人の新規登録患者が発生しています。

また、近年数多くの薬剤耐性菌が出現しました。MRSAを始めとして、ペニシリン耐性肝炎球菌(PRSP)、バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)、拡張型β-ラクタマーゼ産生菌(ESBLa)、多剤耐性緑膿菌、多剤耐性結核菌(MDRTB)、多剤耐性真菌などは病院感染の病原体としても注目されています。なお、現在は「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」という法律名で、直近では平成20年に法律が一部改正されて、下表のように感染症が一〜五類に分類されています。

一類感染症(7疾患):全数報告:直ちに届出

  • エボラ出血熱
  • クリミア
  • コンゴ出血熱
  • 痘そう
  • 南米出血熱
  • ペスト
  • マールフルグ病
  • ラッサ熱

二類感染症(5疾患):全数報告:直ちに届出l・

  • 急性灰白髄炎(ポリオ)
  • 結核
  • ジフテリア
  • 重症急性呼吸器症候群(SARS)
  • 鳥インフルエンザ(H5Nl)

三類感染症(5疾患):全数報告:直ちに届出

  • コレラ
  • 細菌性赤痢
  • 腸管出血性大腸菌感染症
  • 腸チフス
  • パラチフス

四類感染症(41疾患):全数報告:直ちに届出

  • E型肝炎
  • ウエストナイル熱(ウエストナイル脳炎を含む)
  • A型肝炎
  • エキノコックス症
  • 黄熱
  • オウム病
  • オムスク出血熱
  • 回帰熱
  • キヤサヌル森林病
  • Q熱
  • 狂犬病
  • コクシジオイデス症
  • サル痘
  • 腎症候性出血熱
  • 西部ウマ脳炎
  • ダニ媒介脳炎
  • 炭症
  • つつが虫病
  • デング熱
  • 東部ウマ脳炎
  • 鳥インフルエンザ(鳥インフルエンザ(H5Nl)を除く)
  • 二パウイルス感染症
  • 日本紅斑熱
  • 日本脳炎
  • ハンタウイルス肺症候群
  • Bウイルス病
  • 鼻症
  • ブルセラ症
  • ベネズエラウマ脳炎
  • ヘンドラウイルス感染症
  • 発しんチフス
  • ボツリヌス症
  • マラリア
  • 野兎病
  • ライム病
  • リツサウイルス感染症
  • リフトバレー熱
  • 類鼻痕
  • レジオネラ症
  • レフトスビラ症
  • ロッキー山紅斑熱

五類感染症(42疾患+都単独4疾患*)

全数報告(16疾患):7日以内に届出
  • アメーバ赤痢
  • ウイルス性肝炎(E型肝炎及びA型肝炎を除く)
  • 急性脳炎(ウエストナイル脳炎、西部ウマ脳炎などを除く)
  • クリフトスポリジウム症
  • クロイツフェルトヤコブ病
  • 劇症型溶血性レンサ球菌感染症
  • 後天性免疫不全症候群
  • ジアルジア症
  • 髄膜炎菌性髄膜炎
  • 先天性風しん症候群
  • 梅毒
  • 破傷風
  • ハンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌感染症
  • ハンコマイシン耐性腸球菌感染症
  • 風疹
  • 麻しん
定点医療機関報告(25疾患+都単独4疾患*)
小児科定点 RSウイルス感染症、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、 感染性胃腸炎、水痘、手足口病、伝染性紅斑、突発性発しん、百日咳、 ヘルパンギーナ、流行性耳下腺炎、 不明発しん症(*)、MCLS(川崎病)(*)
インフルエンザ定点 インフルエンザ(鳥インフルエンザ・新型インフルエンザを除く)
眼科定点 急性出血性結膜炎、流行性角結膜炎
性感染症定点 性器クラミジア感染症、性器ヘルペスウイルス感染症、尖圭コンジローマ、 淋菌感染症、膣トリコモナス症(*)、梅毒様疾患(*)
基幹定点
(毎週報告)
ラミジア肺炎(オウム病を除く)、細菌性髄膜炎、 マイコプラズマ肺炎、無菌性髄膜炎
基幹定点
(毎月報告)
ペニシリン耐性肺炎球菌感染症、 メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症、薬剤耐性緑膿菌感染症

新型インフルエンザ等感染症(2疾患):全数報告:直ちに届出

  • 新型インフルエンザ
  • 再興型インフルエンザ:1類感染症相当の対応

尚、最新の感染症に関する情報は厚生労働省のホームページ「感染症情報」及び国立感染症研究所のHPをご参照ください。

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