アロマセラピー&代替補完療法
Clinical Science in Aromatherapy -アロマセラピーの科学
毎回アロマセラピーの学術的な研究を取り上げた論文や書籍などから,興味深いものを抜粋して掲載しいきます。
Vol.1 No.1 看護師のためのアロマセラピー
今回は,初回にふさわしいものとして,少し古いのですが1997年に出版英国で出版された,看護師による看護師のためのアロマセラピー「CLINICAL AROMATHERAPY IN NURSING」(Jane Buckle, Arnold Publishers)のイントロダクションから抜粋しました。
1995年の王立看護大学の臨床ケア部門の会報に,ICUにおけるアロマセラピーを発達させた業績で, 1995年度の研究賞(The Forum Annual Study)が, ジェーンブリッセとフィオラマックフェイデンの2人の看護師に授与されたことが報じられている。彼女らの業績は並はずれており, 患者の身内はスタッフのためのアロマセラピーも発達させている。
アロマセラピーはすごい勢いで成長した補完療法である。そして, またそれは看護師の間で一気に成長した療法でもある。なぜ今なのか?なぜ看護師なのか?という疑問に答えることはいとも簡単である。しかしながら,アロマがどのように作用するのか?安全なのか?の質問に答えることは容易ではない。近年アロマセラピーを病棟で使っている多くの看護師は,責任があるはずなのに, 彼女らの患者にどんなアロマを使っているか完全に認知しているとは思われない。臨床的アロマセラピーのケアを高めるために使いたいと思っている看護師たちのための特別なトレーニングコースがないことが, 今なお議論されているような状況である。一刻も早い看護師のための特別な臨床的アロマセラピーのトレーニングコースが出来ることが望まれる。(このトレーニングについての詳細は9章で言及している。)
臨床的アロマセラピーの批判のいくつかは, この方面の研究の少なさを指摘している。これは正しいコメントである。研究はほとんどが動物や試験管での実験に限られている。しかし, 最近では世界中の看護師によって, 多くのパイロットスタディが行われている。
─ 中 略 ─
補完療法や代替療法を含む伝承的な医学は西洋医学に比べ, ずっと長い歴史がある。その発展過程で, 伝承医学と西洋医学の新報社の間に激しい論争があった。
─ 中 略 ─
この西洋医学と補完療法,それぞれが最高の治療を行うことで, 強い連携をもつことができる。急性疾患や外傷は西洋医学の薬剤や手術で, 慢性疾患(すなわち関節炎, 睡眠障害,過敏性大腸症候群)はより補完療法が効果を示すだろう。
そうすると,アロマセラピーの立場はどこにあるのだろうか?アロマセラピーは医学なんだろうか?看護なんだろうか?代替療法なのか?それとも補完療法なのか?その答えは, 使われるアロマセラピーのタイプ(含, 精油の種類)と実施する人のアプローチの仕方により異なる。臨床的アロマセラピーが感染の治療や予防に使われたり, 治癒促進に使われたり,心身のリラクゼーション促進に使われることは, 医学や看護の分野に属するものである。看護における臨床的アロマセラピーは補助的なものである。医学のなかでの臨床的アロマセラピーは, 代替療法となる。すなわち, フランスでは何人かの医師が通常の薬剤の替わりに精油を使っている。
─ 中 略 ─
最近までアロマセラピーはマッサージと密接に関係していた。おそらく, この混乱の原因は, イギリスにおいてアロマセラピーが美容産業から発生したためである。ただ現在は, アロマセラピーが看護業務に十分組み込まれ, アロマセラピーにおけるマッサージのもつ重要性は減少している。タッチと香りが看護師と患者が接する方法を高める重要な手段となっている。しかしながら, 私は, 精油を使ったマッサージとタッチが全く別のものであると強く感じている。マッサージ師だけでなく,看護師をみて, 彼らがどのように違うのか見極めなくてはならない。すなわち, 体内の筋肉は激しい仕事(揉みほぐし)にさらされる。精油を使ったタッチ(看護師が患者さんに使うように)はひじょうに優しく, ゆっくりでマッサージというより漕ぐのに近いものである。だから, タッチとマッサージは違うものである。私は, 人々が混乱するので, 私が教えているアメリカでは, タッチを手の作業(manual technique)を略して‘m’techniqueと呼んでいる。
イギリスの外ではアロマセラピーに全く違う光があたっている。フランスでは医師や薬草専門家によって, 精油が経口的に投与されている。─ 以下略
(Translated by Dr.Yoshikawa)
- この原稿は知人の医師が翻訳したものを若干手直し, 流用しています。
(C) Copyright 2009 Yuko Ishihara
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石原 裕子(いしはら ゆうこ)Yuko Ishihara
英国R.Q.A.(現、I.F.P.A.)認定
T.I.D.H.A.取得
ホリスティック・アロマセラピスト
主だったアロマ関連の仕事
| 1995年 | アロマセラピー留学のため、雑誌編集者を辞め、渡英。 |
|---|---|
| 1996年 | ロバート・ティスランドが校長を務める、The Tisserand Aromatherapy INSTITUTE(ロンドン)に入学。 アロマセラピー、解剖・生理、病理、マッサージ、キネシオロジー(筋肉反射運動論)、エッセンシャルオイル科学、栄養、コミュニケーション、マネジメント、ファストエイドの習得。 他に、リフレクソロジー(足裏反射区療法)、シャンピセージ(インド式ヘッドマッサージ)、バッチフラワーレメディ(花療法)を修了。 |
| 1997年 | Holistic Aromatherapyのディプロマ取得。同時に、Register of Quarified Aromatherapist (現、International Federation of Professional Aromatherapists )メンバーとなる。 |
| 1997年 | 帰国。渋谷区広尾にアロマセラピーサロン「ワイズホリスティックアロマセラピー」を主催。 住宅メーカーでアロマのセミナー。 スポーツ選手へのアロマアドバイス(「報知新聞」に記事掲載)。 「Lee Mook」(集英社)アロマセラピーページ監修。 精神対話士コースを修了。 |
| 1998年 | 横浜の心療内科2日/週勤務。 横浜市の財団法人主催のアロマ講演。 リフレクソロジーの学校でアロマ講師。 アロマセラピー学会の医療従事者へ施術の講義。 「クロワッサン」(マガジンハウス)取材。 |
| 1999年 | アロマセラピー&エステ会社の顧問(新人教育・スクールの講師など)。 薬学博士とアロマセラピーの共同研究。論文のタイトルは、「アロマバス(芳香湯浴)における水難溶性テルペン炭化水素およびエステル成分の優先的マウス皮膚吸収と組成変動について」(AROMA RESEARCH vol.1 No.2 2000) 横浜市瀬谷区でアロマの講演。 「暮らしと健康」(保健同人社)アロマ特集の監修。 ヘルスカウンセリングベーシックコース修了。 |
| 2000年 | カラーセラピーの学校でアロマ講師。 奈良の病院で医療従事者向けアロマの講演 石鹸会社とアロマ商品企画。 |
| 2001年 | (有)ワイズ・ホリスティック・アプローチ設立。広尾から移転。 横浜市中区にリフレクソロジー&アロマセラピーのサロン「プティアロマ」をスタート。 HP「ナチュラル美人」スタート。 スクール・セミナー主催。 読売新聞にコラム記事掲載。 |
| 2002年 | 「はじめる・楽しむアロマセラピー」(永岡書店)監修。 TVK取材。 映画の撮影に協力。 |
| 2003年 | 「週刊アロマセラピー&ナチュルライフ」(De AGOSTINI)監修 中国・北京のエステサロンでアロマの新人教育。 FM横浜取材。 横浜市財団法人での講演、セミナー。 |
| 2004年 | 東急ケーブルTV取材。 銀座の「MUJI」でアロマのセミナー講師。 「暮らしと健康」(保健同人社)アロマ特集の監修。 「マイフォーティーズ」(主婦の友社)アロマページの監修。 |
| 2005年 | 「プティアロマ」閉店。 「お酢のパワーを120%引き出す本」(青春出版社)アロマコラム執筆。 |
| 2006年 | エッセンシャルオイル会社のアロマセラピースクール講師、顧問。 「サロン ヒロ」でアロマセミナー。 「メンズノンノ」(集英社)アロマページ監修。 |
| 2007年 | 「自由が丘 プティアロマ」スタート。 「サロン ヒロ」でアロマセミナー。 東急ママ大学講演。 |
| 2008年 | 養護学校でアロマの授業。 早稲田大学人間科学部健康福祉科学科(e-school)卒業 臨床心理「(認知)行動療法」専攻 卒論研究のタイトルは、「アロマセラピーにおける精油の種類と施術法が心理的身体的効果に及ぼす差異の検討」 |
主な監修本
「はじめる、楽しむアロマテラピー」(永岡書店)
「アロマテラピー&ナチュラルライフ」(De Agostini)

