新型インフルエンザにも効果的~ティートゥリー

今月のアロマ

精油名 ティートゥリー、ティーツリー
学名 Melaleuca alternifolia
科名 フトモモ科
抽出部位
抽出方法 水蒸気蒸留法

新型インフルエンザ感染者の死亡が、疑い例を含め11月8日までに50人を超え、ある調査では死者52人の発症から死亡までの平均日数は5.35日で、過半数の29人は3日以内に死亡したという報告がなされています。にもかかわらず、厚生労働省の見通しでは11月下旬に出荷される新型インフルエンザワクチンの量は、予定の約2割減と発表されました。それならばセルフプロテクトとするしかないと、アロマで活躍が期待できるのがティートゥリーです。

H1N1型ウイルスの増殖抑制に一役

WHOによると2009年10月25日において、世界中で44万人を超える実験室診断で確定したパンデミックインフルエンザH1N1 2009感染者と5千700人を超える死者が報告されているといいます。当然のことながら、新型のウイルスに対して各所で様々な研究が行われているなか、精油についてもいくつかの報告がなされています。あくまでも試験管内で行った実験ですが、培養したH1N1菌株と精油に関する研究では、多くの精油にウイルスの生育を阻害する働きが認められました。
特にティートゥリーに注目した別の研究では、ティートゥリーの精油と分離した主要な含有成分を其々試験管内のH1N1ウイルスに加えています。その結果、「ウイルスの殺菌には至らないものの、驚異的に増殖が抑えられる」ことが分かり、今後、新型インフルエンザ治療薬のひとつとして開発が期待できる、と結論付けたのです。この精油の特徴的な成分であるterpinen-4-olが強く作用しているとも分析しています。

「お茶の木?!」

そもそもこのティートゥリーという植物、原産地のオーストラリアでは学名の属名「メラレウカ」のほうが通りがよく、とてもポピュラー。というのも、先住民族のアボリジナルが長いこと万能薬として使っていたからです。彼らは12~5万年もの前からオーストラリアに生活していたといわれ、そこからティートゥリーの薬としての歴史の長さも計りしれるでしょう。ティートゥリーは英語でTee treeですが直訳すると「お茶の木」ということになります。しかしながら、現在ほとんど飲用することはありません。ではなぜTee treeとよばれるのかというと、観測船エンデバーを率いてニュージーランドを発見したことで知られるキャプテン、ジェームズ・クック(James Cook) は、同地を探検したのち1770年4月、オーストラリア東海岸に到達し、現在のシドニーの南方に位置するボタニー湾に上陸しました。クックとそのクルーは自生していたスパイシーな香りのする葉をもつメラレウカを見つけ、お茶にして飲んだことから。命名はキャプテン・クックだったというわけです。

新型も含めインフルエンザ対策に使わない手はありません

アボリジナルは生の葉を噛むことで腸内の寄生虫を予防したり、擦り傷や虫さされに塗るなど天然の治療薬として大事にしてきたティートゥリー。その薬効は次第に認められ、第2次世界大戦の際、熱帯地方の部隊の救急キットに加えられたほど。その後、さらに科学的な研究が進み、最近では細菌や真菌に対しての殺菌力、また耐性菌が発生しにくいことから院内感染などへの応用等、医薬品の世界でも注目。新型インフルエンザにも効果がありそうなのは、非常にうれしいニュースです。比較的は安全な精油なので抗菌スプレーで感染予防対策にうってつけ。インフルエンザは飛沫感染。外出の時には自分のマスクの外側にティートゥリーで作った抗菌スプレーを吹き付けておけばガードはより強固に、今あるハンドソープにちょっと加えておけば安全度もアップ間違いなし。

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