第2回 睡眠の基礎知識〜その1

連載「睡眠」

連載「睡眠」
「気持ちいぃ~」目覚めを手に入れたい!

私たちヒトは人生の3分の1の時間は「睡眠」で過ごすといいます。寝ている間に身体及び脳の疲れを休息させ、修復再生させているのです。したがって、健やかな心身を維持するためには眠る必要があるということ。にもかかわらず、日本人の5人に1人は不眠で悩んでいるという調査報告があります。

また、滋賀医科大学精神医学講座(精神科神経科)今井眞氏が2005年、看護師330人を対象に「看護師らの睡眠とミスについての調査」を行ったところ、睡眠と事故との関係が明らかになりました。しかしながら現実は、2009年の日本と韓国の看護師の労働条件調査実態で、「今晩、いつもより早く仕事が終わるとしたら何をするか」という質問に対しては両国共に「睡眠」が最多だったのです。

各調査研究からも分かるように、睡眠はヒト、とくに看護職においては非常に重要な位置を占めるといえます。たかが「眠り」、されど「眠り」。快適な睡眠は、心身の健康、ミスのない仕事、そして人生の3分の1に快適をもたらすといえるでしょう。このページではそんな「睡眠」のメカニズムから上質な睡眠を手に入れる極意を毎回連載していきます。

バックナンバー

まずは“敵”を知ることから始めましょう。

1.そもそも「睡眠(すいみん)」ってどういう状態?

 睡眠とは、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によると、「幅広い脊椎動物にみられる、自発的に生じる静的状態」。医学的には「まず意識がない事」が挙げられ、厳密には以下のように定義しています。

  1. 少し揺さぶっても、小さい物音を立てても起きない状態。
  2. 大きな物音や強い衝撃になって意識を取り戻す状態。
  3. 周期的な生活習慣または自発的な眠気による睡眠。

2.では、私たちはなぜ眠るのでしょう?

 ある断眠を続けた動物実験では、その動物は最終的に死亡してしまいました。

 ヒトでの断眠では、死亡に至る以前にいずれは眠ってしまいます。このことから、私たちにとって睡眠は、生きるために必要不可欠なものであることがわかるでしょう。
また、私たちヒトは多くを大脳に依存して生きています。その大脳を「創り、育て、守り、修復し、より良く活動させる」ことが睡眠の役割であり、そのために眠ると考えられているのです。

 ただし、高等動物であるがゆえヒトの睡眠は非常に高度で複雑です。そのためまだまだ未解明な部分が多く残されています。

3.生理学的な睡眠の意義

 近年になり科学的技術が発達し、睡眠の研究も進み、意義や目的が少しずつ解明されてきています。生理学的には

  1. 脳を休息させるための積極的な適応行動である。
  2. 高度な生理機能に支えられた生体防衛機能である。
  3. 発達した大脳をもつ高等動物にとっては、睡眠の良否が高度な情報処置能力を左右する。

と定義でき、すなわち、質の良い睡眠があってはじめて、質の高い生活が実現できるものであり、「より良く生きる」ことは、「より良く眠る」ことと言えるでしょう。

近頃の睡眠事情 No.1

睡眠に悩み、重要性を感じているものの、 対策にまでは至っていない現代女性?!

ある通販会社が20〜50代女性1,214名を対象に行った睡眠に関するアンケート結果の一部から。(調査時期:06/12/5〜12/8)

1.およそ3人に1人が睡眠に関して悩みをもっています。

Q1「睡眠に関して、悩みがありますか?」

さらに、どんなことで悩んでいるかの質問には

朝起きるのがつらい 52.9%
疲れがとれない 36.5%
寝付きが悪い 25.7%
夜中に何度も目が覚める 17.2%
いびきをかく 14.7%
寝具が合わない 8.9%

2.その割に約3割のヒトが睡眠に関して無頓着?!

Q2「睡眠に関する入手先は?」

3.リラックスに注目する反面寝具などの環境整備面は手薄?!

Q3「あなたの快眠法は?」

4.でも枕へこだわりは強い?!

Q4 「寝具でこだわっている点は?」

5.睡眠の重要性は認識してる?!

Q5「私にとって睡眠は○○だ!!」

資料提供…東洋羽毛工業(株)商品開発部 ホームページ http://www.toyoumo.co.jp/

本会について

公益事業

発行物

補償制度

医療安全

会員サービス

日本看護学校協議会共済会
〒104-0033東京都中央区新川2-22-2新川佐野ビル6F
member@e-kango.net